氷河期が到来した地球での唯一の世界は列車の中だった!映画『スノーピアサー』

氷河期へ再突入した未来の地球で生き残った人類を乗せて走る列車の中の階層社会を描く映画『スノーピアサー』を見たので感想と鑑賞できる動画配信サービス(VOD)を紹介。

1982年出版のフランスのグラフィック・ノベル「Le Transperceneige」を『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞監督賞を受賞した韓国出身のポン・ジュノ監督が映画化した作品で、寒冷化によって人類の大半が死滅した地球で、生き残った人類は走り続ける万能列車の中で生活するが、その中は厳しい階層社会が形成された世界なっており、列車の世界での抗争を描くサスペンスアクション映画。

監督は『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞監督賞を受賞した韓国出身のポン・ジュノ監督、主演は『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エバンス、『パラサイト 半地下の家族』『タクシー運転手 約束は海を越えて』などのソン・ガンホ、その他にティルダ・スウィントン、オクタビア・スペンサー、ジェイミー・ベル、エド・ハリスなど豪華ベテラン俳優陣が共演。

映画『スノーピアサー』のドラマ版が、なんとNetflix配信でドラマ化されることが決定、日本で5月25日(月)よりNetflixで配信され予告も公開中。予告を見ると列車内のビジュアルや雰囲気は映画版に似ている感じはありました主演はジェニファー・コネリー、イド・ゴールドバーグ、アリソン・ライト、ショーン・ビーンなど豪華俳優陣が出演でNetflixでの配信が楽しみです。

★★ストーリー★★
地球温暖化を防ぐべく世界中で散布された薬品CW-7により、氷河期が引き起こされてしまった2031年の地球。生き残ったわずかな人類は1台の列車に乗り込み、深い雪に覆われた極寒の大地を行くあてもなく移動していた。車両前方で一部の富裕層が環境変化以前と変わらぬ優雅な暮らしを送る一方、後方に押し込められて奴隷のような扱いを受ける人々の怒りは爆発寸前に。そんな中、カーティスという男が立ち上がり、仲間と共に富裕層から列車を奪おうと反乱を起こす。

【注目ポイント】
 ・富裕層の優雅な暮らしとは?
 ・最下層の人達が起こした反乱は成功するのか?

注目ポイントは動画配信サイトで確認して下さい。

★★個人的感想★★
この作品ネットでの評価で公開時の興行収入など全体的に評価が低いのですが、ディストピアの世界観や列車内のカラフルで豪華なビジュアルなどは独特な感じで素晴らしいですし、俳優陣もクリス・エバンスやとソン・ガンホの演技合戦など見どころ満載で個人的には好きな作品です。

ポンジュノ監督がアカデミー賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』で描かれた富裕層と貧困層の格差が、本作品では列車という閉鎖された空間で描かれるため、『パラサイト 半地下の家族』以上に生々しく残酷的に表現されており、SFサスペンスアクションですが鑑賞後に重い気持ちになります。

後方車両の住人が、反乱を起こし、前の車両に進んで行くが、1車両ごとに新たな敵と謎が出てくる感じはブルース・リーの『死亡遊戯』の様な展開で敵を倒したり、謎を解決する展開がハラハラドキドキで面白かったです。

この映画で一番衝撃的だたのが、貧困層の人達が毎日食べている非常食の正体が「え!」て感じで個人的にはこの映画中で一番ビックリしました。

ポン・ジュノ監督作品や近未来ディストピア系の映画が好きな人にオススメな作品です。
ドラマ版では製作総指揮にポン・ジュノ監督が参加しているらいしのでNetflixで配信されるのが楽しみです。

<<作品情報>>
 作品名:スノーピアサー
 公開日:2014年2月7日
 上映時間:125分
 予告:

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★★スノーピアサーが見れるVOD★★
(2020/05/23更新情報)

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引退間近の初老の殺し屋が狙われる!映画『ポーラー 狙われた暗殺者』

引退を決めた伝説的な殺し屋が若手ヒットマン達に命を狙われる初老の殺し屋の映画『ポーラー 狙われた暗殺者』を見たので感想と鑑賞できる動画配信サービス(VOD)を紹介。
 
本作品はNetflixオリジナル映画で、ヴィクター・サントスが2012年に発表した黒と白とオレンジを基本とした色彩の独特な画風が印象的なグラフィックノベル漫画『Polar』を原作とした映画で、殺し屋を派遣する会社の社長が定年退職になった殺し屋達へ支払う多額の年金が惜しくなり若い殺し屋集団を送り込み、会社の殺し屋と伝説的な引退間近の初老の殺し屋が対決するクライムアクション映画。
 
監督はメタルバンドのドラマーやビヨンセ、レディー・ガガなどのミュージック・ビデオの監督も行い多彩な才能を持つヨナス・アカーランド監督、主演は『007 カジノ・ロワイヤル』『ドクター・ストレンジ』のマッツ・ミケルセン、『ハイスクール・ミュージカル』のバネッサ・ハジェンズ、『アリス・イン・ワンダーランド』のマット・ルーカスなどが共演。
 
★★ストーリー★★ 
凄腕の殺し屋ダンカンは引退を2週間後に控え、雪に囲まれた田舎町で穏やかな生活を送っていた。強欲な雇い主ブルートはダンカンの定年退職と同時に支払う多額の年金が惜しくなり、ダンカンのもとに殺し屋集団を送り込む。一方、ダンカンは近所に住む孤独な女性カミールと親交を深めていくが……。
 
【注目ポイント】
 ・ダンカンとカミールの運命は?
 ・ダンカンは無事引退出来るのか
 
注目ポイントは是非、動画配信サイトで確認して下さい。
 
★★個人的感想★★
マッツ・ミケルセンは海外ドラマ『ハンニバル』のハンニバルレクター博士が印象的で、それ以外にも2017年の東京コミコンでも来日されてステージでのインタビューを実際に生で見る事が出来たりしてファンになりました。
 
今回の作品では、マッツ・ミケルセンの激しいアクションシーンと若い美女との過激な濡れ場や肉体美などが堪能できるマッツ・ミケルセン好きには堪らない映画て感じでした。
 
殺し屋を派遣する会社が定年になった殺し屋に退職金を払いたく無いから若手の殺し屋を派遣する設定が面白かったし、殺し屋派遣会社の社長ブルートのキャラクターと小物感も個人的には良かったです。
 
全体的にテンポも良く映像がポップで良かったです?また、主人公の世間一般の人と少しズレた価値観と凄腕の暗殺術が個人的には気に入りました。
 
アメコミ系アクションやマッツ・ミケルセンの作品が好きな人にはオススメな映画です。
 
<<作品情報>>
 作品名:ポーラー 狙われた暗殺者
 配信日:2019年1月25日
 上映時間:118分

 
★★ ポーラー 狙われた暗殺者が観れるVOD★★
(2020/3/2更新情報)
 
ポーラー 狙われた暗殺者は動画配信サイトNetfilxで視聴可能です。
【Netfilx】

家畜とは?動物愛護とは?を問う映画『オクジャ』

少女と架空の動物オクジャの友情を中心に家畜とは?動物愛護とは?を問う映画『オクジャ』を見たので感想と鑑賞できる動画配信サービス(VOD)を紹介。
 
本作品は第72回カンヌ国際映画祭で最高賞(パルム・ドール)受賞や第92回アカデミー賞で作品賞・監督賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のポンジュノ監督が『キック・アス』や『ワールド・ウォーZ World War Z』などの個性的で良質な作品を作成するブラッド・ピットの映画製作会社プランBとタッグを組んで手がけたNetflixオリジナル映画で、山奥で静かに暮らしていた新種の巨大豚と少女だったが、大企業の計画や過激な動物愛護団体の騒動に巻き込まれて行く物語で、動物愛護と家畜に関して描いた社会派エンターテインメント映画。
 
監督はアカデミー受賞監督でもあり『殺人の追憶』『グエムル』など社会風刺的な作品が印象的なポンジュノ監督、主演は『ハウスメイド』『その怪物』などの子役アン・ソヒョン、『スノーピアサー』『コンスタンティン』などのティルダ・スウィントン、『ブロークバック・マウンテン』や『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』のミステリオで有名なジェイク・ギレンホール、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などのポール・ダノとハリウッドの豪華俳優人も多数出演。
 
 
★★ストーリー★★ 
韓国の山間の家で暮らす少女ミジャは、大きな動物オクジャの面倒を見ながら平穏な毎日を送っている。優しい心を持つオクジャは、ミジャにとって親友ともいえる大切な存在だった。ところがある日、多国籍企業ミランド社がオクジャをニューヨークに連れ去ってしまう。自己顕示欲の強いミランド社CEOルーシー・ミランドが、ある壮大な計画のためにオクジャを利用しようとしているのだ。オクジャを救うため、具体的な方策もないままニューヨークへと旅立つミジャだったが……。
 
【注目ポイント】
 ・ミランド社の計画とは?
 ・ミジュとオクジャの運命は
 
注目ポイントは是非、動画配信サイトで確認して下さい。
 
★★個人的感想★★
前半の緑豊かな山奥でミジュとオクジャが生活するのシーンは、ほのぼのした雰囲気と架空の動物オクジャが実在するかの様な映像で良かったですし、ミランド社の韓国支社からオクジャを連れ出して逃げるシーンも結構迫力があって面白かったのです。
 
ただ、後半は正直『ん〜』て感じで、自分の理解力の無さもあるかもですが、動物愛護の事を言いたいのか、家畜の重要性を言いたいのか、何を言いたいのか自分には少し理解出来なかったのとラストが余り盛り上がらなかったのが残念でした。
 
人それぞれ意見は違うと思いますが、個人的にはポンジュノ監督の作品の中では微妙かなて感じの作品で、話題の映画『パラサイト』に比べたら映画自体のインパクトも弱くストーリーも微妙でした。
 
ちなみにポンジュノ監督の作品で個人的に好きなのは、再び氷河期へと突入した地球を舞台に、生き残った人類を乗せて走り続ける列車の中で起こる抗争を描く『スノーピアサー』が先の読めない展開やアクションも多くて結構好きな映画です。
 
勿論、アカデミー賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』も面白かったです。
 
この映画、出演俳優がティルダ・スウィントン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノなど演技派揃いなのに皆さん微妙な役で演技派役者の無駄遣い感が結構ありました。ちなみに『パラサイト』の長男役のチェウシクもちょっとだけ登場していました。
 
ポンジュノ監督の作品が好きな人にはオススメな作品です。
 
<<作品情報>>
 作品名:オクジャ
 配信日:2017年6月28日
 上映時間:118分
 
 
★★ オクジャが観れるVOD★★
(2020/3/1更新情報)
 
オクジャは動画配信サイトNetfilxで視聴可能です。
 
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団地で起こる連続小犬失踪事件を巡る異色コメディ映画『ほえる犬は噛まない』

団地で起こる連続小犬失踪事件を中心に個性豊かな人達を描いたコメディ映画『ほえる犬は噛まない』を観たので紹介。
 
第72回カンヌ国際映画祭で最高賞(パルム・ドール)受賞や第92回アカデミー賞で作品賞・監督賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のポンジュノ監督の初長編監督作品で、団地で起こる連続小犬失踪事件を事件を起こす男性の生活と目撃した女性の生活の2つの視点から描く異色コメディ映画。
 
監督はアカデミー受賞監督でもあり『殺人の追憶』『グエムル』など社会風刺的な作品が印象的なポンジュノ監督、主演は『グエムル』や『リンダリンダ』『空気人形』など日本の映画にも出演しているペ・ドゥナ、『サニー永遠の仲間たち』『親切なクムジャさん』などのコ・スヒが出演。
 
★★ストーリー★★ 
中流家庭の住むマンションに暮らすユンジュは、うだつの上がらない大学の非常勤講師で、出産間近の妻ウンシルに養われながら教授を目指している。近頃マンションでは飼うことが禁止されているはずの犬の鳴き声が頻繁に響き、イラついていたユンジュは、たまたま見かけた犬を地下室に閉じ込めてしまう。一方、マンションの管理事務所で働くヒョンナムは、団地に住む少女の愛犬がいなくなったことを知り、迷い犬のビラ貼りを手伝うことに。その犬は手術をしているため吠えないというのが特徴で……。
 
【注目ポイント】
 ・連続小犬失踪事件の結末は?
 ・犬を隠した男の運命は?
 
注目ポイントは是非、作品をレンタルして確認して下さい。
 
★★個人的感想★★
以前から見たかったポンジュノ監督の初長編監督作品をApple TVのレンタルで見つけたので早速鑑賞、観た印象は最近の作品よりアーティスト性の強い感じでヒロインのペ・ドゥナがポップで可愛く映されていたり、団地のマンションを断面的に映す実験的な映像があったりと渋谷のお洒落なミニシアターで公開されてそうな感じの映画でした。
 
団地が舞台の映画でしたが、団地の閉鎖された空間の映像は大友克洋の団地を舞台したSFアクション漫画『童夢』を実写化した様な感じで寂れた雰囲気などが良かったです。個人的には漫画『童夢』をポンジュノ監督で実写化したら面白そうだなと思いました。
 
『パラサイト』や『グエムル』で印象的だった路上に散布される消毒剤のシーンは本作品でも効果的に登場します、しかも本作品では消毒剤の散布シーンが幻想的で映像としても素晴らしかったです。
 
犬を可愛がる文化と犬を食べる文化という矛盾した二つをコメディタッチに描いたポンジュノワールド全開のブラック映画で色々考えさせられる作品でした。
 
本作品も社会風刺満載でブラックな笑いと先の読めないストーリーが見所の映画でしたが、作家性が強い作品なので単館映画が好きな人にオススメな映画て感じがしました。
 
<<作品情報>>
 作品名:ほえる犬は噛まない
 劇場公開日:2003年10月18日
 上映時間:110分
★★ ポン・ジュノ監督作品が観れるVOD★★
(2020/2/23更新情報)
 
ポン・ジュノ監督の『母なる証明』『スノーピアサー』『グエムル』は動画配信サイトAmazonプライムで視聴可能です。
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全員失業中の家族が見つけた就職先とは?映画『パラサイト 半地下の家族』

全員失業中の家族が見つけた就職先とは?社会の闇と光を描いた映画『パラサイト 半地下の家族』を観たので紹介。
 
第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した注目作品で社会格差をコメディタッチで描いた問題作品で半地下で暮らす貧しい家族が裕福な家庭に少しづつ入り込んでいく過程を描いた社会派コメディ映画。
 
監督は『母なる証明』『スノーピアサー』など社会風刺的な作品が印象的なポン・ジュノが監督、主演は『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』やポン・ジュノ監督作『グエムル 漢江の怪物』『スノーピアサー』などにも出演しているポン・ジュノ組のソン・ガンホ、『The Witch/魔女』『新感染 ファイナル・エクスプレス』などのチェ・ウシク、『最後まで行く』などのイ・ソンギュンらが出演。
 
 
★★ストーリー★★
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウが家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョンもその家に足を踏み入れる。
 
【注目ポイント】
 ・貧乏家族は裕福な家族へどの様に寄生(パラサイト)して生きていくのか?
 ・この家族の衝撃の結末とは?
 
注目ポイントは是非、劇場で確認して下さい。
 
★★個人的感想★★
TOHOシネマズ日比谷の先行公開で鑑賞、先行なのに満席で客層は若いカップルや年配の人まで幅広い感じで映画の注目度が分かりました、1人出来ている若い女性も多くてビックリしました。
 
映画の開始前にポン・ジュノが監督からネタバレ禁止のお願い映像が流れましたが、本映画は最後にビックリする様なドンデン返しがあるのでは無く、映画の途中に『え〜』てビックリする様なドンデン返しが幾つも用意されておりビックリの連続でした。
 
貧乏家族のキャラクターも魅力的でしたが演じている俳優陣が皆さん上手でベテラン人気俳優のソン・ガンホは安定の演技力でしたが、今作品は若手が凄かったです『The Witch/魔女』で魅力的な悪役を演じて個人的に注目の俳優チェ・ウシクが今回は少し頼りない兄役を熱演、また妹役のパク・ソダムが可愛かったです。
 
前半はコメディで後半はサスペンスになる社会風刺満載のブラックコメディサスペンス映画で見た後に色々考えさせられる良質な映画でした。
 
<<作品情報>>
 作品名:パラサイト 半地下の家族
 劇場公開日:2019年12月27日
 上映時間:131分
 

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