風刺満載のブラックコメディ映画『デッド・ドント・ダイ』

田舎町を舞台にした社会風刺満載のブラックコメディゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』を観たので紹介。

久々に映画館で鑑賞しましたが、やはり映画は大きなスクリーンと大音量と集中出来る環境で見るのが1番ですね。

今回はTOHOシネマズで鑑賞しましたが、1席ずつ間隔を空けた座席販売や入場口で検温システムによる検温測定などコロナ対策が色々されてました。

映画館での感染予防対策をわかりやすく紙兎ロペが紹介している動画「TOHOシネマズの感染予防対策」がYouTubeで見る事が出来ます。

本作品はアート系の作品のイメージが強いジム・R・ジャームッシュ監督のまさかのゾンビ作品で、アメリカの田舎町、ある日突如街にゾンビが出現仕出し、思わぬ事態に巻き込まれていくゾンビホラーで、テレビ中毒ゾンビ、スマホ中毒ゾンビ、コーヒー中毒ゾンビなど社会風刺をゾンビたちに反映させた皮肉たっぷりのブラックコメディゾンビ映画。

監督は『ミステリー・トレイン』『デッドマン』『ゴースト・ドッグ』など単館系作品が多いイメージのジム・ジャームッシュ監督、出演は『ゴーストバスターズ』『ロスト・イン・トランスレーション』などのベテラン俳優のビル・マーレイ、『ローガン・ラッキー』『ブラック・クランズマン』や『スター・ウォーズ』新3部作のカイロ・レン役が有名なアダム・ドライバー、その他にティルダ・スウィントン、クロエ・セビニー、スティーブ・ブシェーミ、トム・ウェイツ、セレーナ・ゴメス、ダニー・クローバー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、イギー・ポップなど豪華俳優陣が共演。

★★ストーリー★★
ロバートソン署長、ピーターソン巡査、モリソン巡査が見守るのどかな田舎町センターヴィルで、死者が墓場から次々とよみがえる。ゾンビは生前の活動に引き寄せられるように町をさまよい、時間を追うごとに増殖していた。三人の警察官や葬儀屋のゼルダ、住民たちは、生き残りを懸けてゾンビの大群に立ち向かう。

【注目ポイント】
 ・何故、ゾンビが突如街に現れたのか?
 ・3人の警官達は事態を収集する事ができるのか?

注目ポイントは是非、劇場で確認して下さい。

★★個人的感想★★
映画館休館前に上映されていた作品だったのでレンタルされるまで諦めていましたが、自粛明けにまさか映画館で公開されるとは、嬉しくて直ぐに見に行きました。

しかも本来であれば大作映画に押されて小さい劇場での上映と思われましたが、現状新作映画が公開されていないため、大きな劇場で見る事が出来ました。やはり映画館で見る映画は良いですね。

最近のゾンビ映画はウィルス感染でパニックホラー系の作品が多かったですが、本作はジョージ・A・ロメロ監督の初期作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の雰囲気や設定が似ている感じがして昔懐かしいゾンビ映画て感じで個人的には好きでした。設定も都会でなく田舎が舞台でノンビリと世界の終わりが進行していく感じが逆に怖かったです。

映画の所々で登場するギャグが結構あり映画館でクスクス笑ってしまいました。例えばアダム・ドライバーが演じたピーターソン巡査の車のキーホルダーがスターウォーズのスター・デストロイヤーだったりと、映画好きにはたまらないネタが登場しました。

また、本作品に登場するゾンビ達も生前の修正が忘れらずにWi-Fiルーターを探すゾンビがいたり、頭痛薬や睡眠薬を薬局へ買い求めるゾンビがいたりと表面上は笑えるけど、よく考えると笑えないブラックな笑いが沢山ありました。

この映画は出演している俳優陣がメチャメチャ豪華でビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ダニー・クローバーなど実力派ベテラン俳優が沢山出ており俳優陣の演技を見るだけでも価値のある作品です。特に不思議な役柄のティルダ・スウィントンの演技は必見です。

ジャンルはゾンビ映画ですが、怖くはないのでホラーが苦手な人でも鑑賞できる作品だと思いますがグロ描写は結構あるのでグロ系が苦手な人にはオススメできないかもです。ホラーというよりブラックコメディゾンビ映画て感じの作品です。

<<作品情報>>
 作品名:デッド・ドント・ダイ
 劇場公開日:2020年6月5日
 上映時間:104分
 公式HP:https://longride.jp/the-dead-dont-die/

★★ジム・ジャームッシュ監督の作品が観れるVOD★★
(2020/6/7更新情報)

ジム・ジャームッシュ監督でアダム・ドライバー出演の『パターソン』は動画配信サイトdTVで視聴可能です。

【dTV】

 

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