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実際にあったシャロン・テート殺害事件をモチーフに落ち目の俳優とそのスタントマンの2人の友情をタランティーノ風に描いた映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観たので紹介。

シャロン・テート殺害事件が発生した時代と場所にレオナルド・ディカプリオ演じる落ち目の俳優とブラッド・ピット演じるスタントマンの2人が存在していたらどうなったか？という現実と空想を混ぜた空想コメディで正直、シャロン・テート殺害事件やマンソンファミリーなどの知識が無いと意味が分からないです。特に最期のオチがチンプンカンプンになると思いす。

簡単にシャロン・テート殺害事件とマンソンファミリーを説明。

<シャロン・テート殺害事件とは？>
人気テレビシリーズや映画に出演していた美人女優で1968年に当時人気の映画監督ロマン・ポランスキーと結婚、翌1969年8月9日に狂信的カルト指導者チャールズ・マンソンの信奉者達に殺害された悲劇の女優。

マンソンはシャロンの前に住んでいた住人に音楽をメジャーデビューさせられなかったことを恨み、その家を教団メンバーに襲撃させた。

当時シャロンは妊娠8か月で、襲撃した教団メンバーに「子供だけでも助けて」と哀願したがナイフで計16箇所を刺されて惨殺されたと言われています。

<マンソンファミリーとは？>
チャールズ・ミルズ・マンソンはカルト指導者であり犯罪者で、家出した少女を集めて集団生活をはじめ、少女達をLSDで洗脳し男性を誘惑させ信者にさせていた。

自分の気に入らない人などをターゲットに数件の残忍な殺人事件を計画し、ファミリーのメンバーに実行を命じた犯罪である。

監督は映画マニアのクエンティン・タランティーノ監督、主演はタランティーノ監督作品に出演経験がある『ジャンゴ繋がれざる者』のレオナルド・ディカプリオ、『イングロリアス・バスターズ』のブラッド・ピット、それ以外にもタランティーノ監督作品常連のカートラッセル、ブルースダーンなどが出演してました。

★★ストーリー★★
テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトンと彼に雇われた付き人兼スタントマンで親友のクリフ・ブース。ある時、映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テートがリックの家の隣に引っ越してくる。今まさに光り輝いているポランスキー夫妻を目の当たりにしたリックは、自分も俳優として再び輝くため、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することを決意する。そして1969年8月9日、彼らの人生を巻き込み、ある事件が発生する。

【注目ポイント】
　・リックとクリフは俳優として復帰できるのか？
　・リックとクリフはシャロン・テート事件にどのように関わるのか？

注目ポイントは是非、劇場で確認して下さい。

★★個人的感想★★
1969年のテレビや映画のネタが満載でタランティーノ監督の映画オタク度が炸裂した映画て感じで、特に60年代ハリウッドに特化した劇中の曲が最高！映画の中ではドライブシーンが多く、カーラジオからはディープ・パープルの「Hush」、ホセ・フェリシアーノの「California Dreamin’」など60年代のロックやポップスが流れているのが良かったです。

クエンティン・タランティーノの作品で印象的な長セリフによる意味のない会話(雑座)劇は今作でも顕在でレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの会話が沢山聞けます。しかも上映時間は161分という長さ、正直もう少し短くても良い気がしました。

途中ストーリーの中弛みはありましたが、全体的にコメディ色が強く最後はB級ホラーて感じでの内容にタランティーノ色を合わせた感じが個人的には良かったです。

この映画を観るには1969年8月9日に起きた女優のシャロン・テート殺人事件とマンソンファミリーの概要はマストです。

<<作品情報>>
　作品名：ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
　劇場公開日：2019年8月30日
　上映時間：161分
　公式HP：http://www.onceinhollywood.jp/