第1次世界大戦を舞台に1人の兵士の行動を全編ワンカット風に描いた戦争映画『1917 命をかけた伝令』を観たので紹介。
本作品は第77回ゴールデングローブ賞で作品賞と監督賞を受賞、第92回アカデミー賞でも作品賞有力候補でしたが、作品賞は『パラサイト』にとられてしまいましたが、撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠を獲得した作品で、注目ポイントは全編ワンカット風に撮影した驚異のノンストップ映像(実際に2時間ワンカットで撮影しているので無くワンカットに見えるような映像技術を駆使しているそうです。)が凄い映画で、第一次世界大戦中、ドイツ軍の罠に気が付かないで一斉攻撃を行おうとしている友軍に作戦中止の連絡を託された2人のイギリス青年兵を描いた戦争映画。
監督は007シリーズや『アメリカン・ビューティー』などのサム・メンデス監督、主演は『マローボーン家の掟』などのジョージ・マッケイ、『リピーテッド』などのディーン=チャールズ・チャップマン、『ドクター・ストレンジ』などのベネディクト・カンバーバッチらが出演。
★★ストーリー★★
第1次世界大戦が始まってから、およそ3年が経過した1917年4月のフランス。ドイツ軍と連合国軍が西部戦線で対峙する中、イギリス軍兵士のスコフィールドとブレイクに、ドイツ軍を追撃しているマッケンジー大佐の部隊に作戦の中止を知らせる命令が下される。部隊の行く先には要塞化されたドイツ軍の陣地と大規模な砲兵隊が待ち構えていた。
【注目ポイント】
・スコフィールドとブレイクは生きて任務を達成出来るのか?
・中止の知らせを届ける事が出来るのか?
注目ポイントは是非、劇場で確認して下さい。
★★個人的感想★★
映画開始から終わりまで息をつく暇もないぐらい一気に観れる作品で、全編ワンカット風の映像だけあり、リアルタイムに話が進むのでまるで自分が戦場にいる様な体験ができる作品でした。
映画冒頭は草原の長閑なシーンなのが塹壕を通り、いつの間にか地獄の様な戦場のシーンに移り変わり一気に緊張感ある戦争映画に突入する見せ方は凄かったです。
有名な戦争映画としては第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を描いたスティーブンスピルバーグ監督作の『プライベート・ライアン』などがありますが本作品は『プライベート・ライアン』の様な銃撃戦がある戦争映画では無く、いかに敵に見付からないで、素早く重要な連絡を味方に届けるかという映画なので、隠れながら進む『メタルギアソリッド』の様なハラハラ感がありました。
本作品は映像も素晴らしく真っ暗な闇の中で燃える教会など個人的には映像も綺麗で良かったです。
話題のワンカット風の映像は一度は見る価値ありで特に1日の話を上映時間2時間にどの様に集約したか驚きの映像マジックを是非劇場で体感して欲しい作品です。
本格戦争映画やクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』が好きな人にオススメな作品です。
<<作品情報>>
作品名:1917 命をかけた伝令
劇場公開日:2020年2月14日
上映時間:119分
★★ サム・メンデス監督の作品が観れるVOD★★
(2020/2/21更新情報)
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