引っ越し奉行に任命された引きこもりの侍の奮闘を描いた映画『引っ越し大名！』

7回の国替え(転封)を経験したことから“引っ越し大名”とあだ名された大名・松平直矩をモチーフにした時代劇『引っ越し大名！』を観たので紹介。

原作は「超高速！参勤交代」「幕末まらそん侍」などの人気時代小説家の土橋章宏さんの時代小説「引っ越し大名三千里」で、生涯に7回もの国替えをさせられ、“引っ越し大名”とあだ名された実在の大名・松平直矩をモチーフにした土橋章宏原作の小説「引っ越し大名三千里」の映画化で、上司からの無茶振りで国替え（引っ越し）の担当にされた若い侍が「人無し・金無し・経験無し」の最悪の状況で右往左往しながら引っ越しの準備を進めていくコメディ時代劇。

監督は『ゼロの焦点』『のぼうの城』などの犬童一心、主演は『箱入り息子の恋』『地獄でなぜ悪い』などの星野源、『億男』『嘘を愛する女』などの高橋一生、『ヲタクに恋は難しい』『町田くんの世界』などの高畑充希、富田靖子、向井理、濱田岳、及川光博、飯尾和樹など豪華俳優が共演。

★★ストーリー★★
姫路藩主の松平直矩は、幕府から豊後・日田への国替えを命じられ、度重なる国替えで財政が困窮している上に減封と、藩最大のピンチに頭を抱えていた。ある日、人と交わらずにいつも本を読んでいて「かたつむり」と呼ばれている書庫番の片桐春之介は、書物好きなら博識だろうと、国替えを仕切る引っ越し奉行に任命される。

【注目ポイント】
　・財政が困窮した状態をどの様に打破したのか？
　・片桐春之介は引っ越しを成功させることができるのか？

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★★個人的感想★★
引っ越をテーマにコミカルに時代劇を描いた新感覚の映画で、内容が「上司の無茶ぶり」「窓際族」「人件費削減のため早期退職」など現代社会の問題も盛り込まれており侍の話では現代のサラリーマン話として共感が持てました。違和感なく現代風を取り入れた作品て感じなので時代劇が苦手な人で見られる作品になっていた様な気がしました。

主人公役の星野源が今回も他のドラマや映画でよく見るお得意のナヨナヨ系内気キャラクターを演じており主人公の片桐春之介役にピッタリな感じでした。また、星野源と高橋一生と濱田岳の3人のノンビリしたやり取りがクスと笑えて個人的には好きでした。残念なのが3人のやり取りが少なかったので、もっと増やして欲しかった気はしました。

後半には時代劇の醍醐味である殺陣のシーンもあり、時代劇好きにも楽しめる作品になってました。以外に迫力があり長い殺陣のシーンがあったのが個人的には良かったです。残念なのが暗躍する敵のキャラクターや設定が薄く余り登場しなかったのが少し物足りなさを感じてしまいました。

引っ越しをテーマにコメディ、ミュージカル、殺陣を盛り込んだ誰でも楽しめる娯楽時代劇になっており個人的には楽しめた作品でした。

<<作品情報>>
　作品名：引っ越し大名！
　劇場公開日：2019年8月30日
　上映時間：120分
　予告: https://hikkoshi-movie.jp/